2ヶ月16回が目安?パーソナルトレーニングの効率的な頻度と期間

パーソナルトレーニングを調べていると、多くのジムで「2ヶ月16回」のコースがあることに気づかれると思います。

ほか「1ヶ月8回」や「3ヶ月24回」のコースもポピュラーです。

期間は違えど、いずれも週2回ペースのトレーニングが前提になっています。

運動習慣がない方は頻度が高い、逆にモチベーションが高く短期間で目的を達成したい方には頻度が少ないのでは?と感じられるかもしれません。

先に結論をお伝えすると「週2回ペースで2ヶ月間」は、体の回復サイクルと行動の習慣化に効率的な頻度と期間のため、トレーニング目安として採用されていると思われます。

ですが、目的や現在の体の状態によっては、週1・週3の方が最適なケースもあるでしょう。

この記事では、結論をもとに「週2回ペースで2ヶ月間」の頻度と期間を目安にする理由や、他のやり方が合っている場合などをご紹介していきます。

トレーニングは体の回復サイクルにあわせた週2ペースが効率的

パーソナルトレーニングにかかわらず、トレーニングの効果的な頻度が週2回とされているのは、主に「体の回復サイクルに合っている」ことが理由と考えられます。

筋肉は筋トレの負荷によりダメージを受けた筋繊維が回復する時に起こる「以前よりも強くなろうとする働き」により発達します。(前提としてバランスの取れた食事の摂取と十分な睡眠を含む。)

筋繊維(筋肉を作る組織、束になって1つの筋肉となる)の回復時間は部位によって異なりますが、24時間から最大72時間です。

この現象は超回復(※1)と呼ばれており、筋肉を成長させるためには「運動によりダメージを与え回復する」このサイクルを繰り返すことが効率的と言えます。

もし、回復しきらない=筋肉痛が治らないうちにトレーニングを重ねると回復が追いつかず超回復も起こりにくいので、トレーニング効果が出にくい状態になるでしょう。

そのためトレーニングは続けて行わず、週2回(2日か3日あける)ペースが体の回復サイクルにあっており効率的なのです。

また、厚生労働省が提供してる健康情報サイト(※2)も、筋トレは毎日でなく2・3日に1回、週あたり2・3回行うことを推奨しています。

※1:超回復とは筋肉を直接的に発達させる効果ではなく、グリコーゲン(筋肉を動かすエネルギー)の貯蓄量が運動前より増加することで、高強度のトレーニングができるようになる結果、筋肉の成長につながる現象です。

※2:厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイトeーヘルスネット」/レジスタンス運動より

目的と期間で調整しよう!週1や週3ペースのトレーニング

効率的であるため週2ペースが推奨されていますが、もちろん週1回、週3回の頻度でトレーニングをしても問題はありません。

健康増進や運動習慣をつけたい方、短期集中で目的を達成したい方などニーズによって最適なペースは異なります。

ここからは、目的にあわせたトレーニング頻度を見ていきましょう。

健康管理が目的なら週1回からでもOK

週2ペースは体の回復サイクルに合わせた運動頻度とお伝えしましたが、週1回でもトレーニング効果はあるので安心してください。

しかし、週1では運動の頻度が少ないためトレーニング効果を実感しにくく、目標を達成するまでに時間がかかります。

そのためダイエット目的の方はモチベーションの維持が難しいかもしれません。

トレーナーの指示や減量幅(何キロ落としたいのか)次第ですが、ジムでの週1トレーニングのほか自主トレーニングも行う必要があるかもしれません。

ですが、健康管理や運動習慣をつけることが目的であれば、週1回のトレーニングでも不足はないでしょう。

習慣づけについては後述しますが、まず全く運動をされていない方は運動をスタートすることが大切です。

短期集中で目的を達成したいなら週3ペース

モチベーションを高く保てる短期間でしっかり体重を落としたい方は、週3ペースのトレーニングがおすすめです。

週2ペースのトレーニングでは、上半身全体や下半身全体といった大まかな括りで、全身を満遍なく鍛えられるメニューを組みます。

対して、週3日の場合は全身を鍛える以外に体の回復状態をみながら、お尻や背中などニーズに合わせパーツを意識したトレーニングを追加することも可能です。

ただし、1ヶ月に10kgなどといった短期間で大幅な減量は、できるかどうかの問題ではなく心身の安全面から避けた方が良いため、短期間かつ高頻度のトレーニングで健康的に落とせる減量幅をトレーナーと相談しましょう。

毎日の筋トレは逆効果?トレーニング効果はいつ実感できる?

トレーニングは効果が実感できないと、どうしてもモチベーションが下がり運動の習慣化も遠のいてしまうことがあります。

そうであれば、素早く効果を出し習慣化するためにも、多少効率的でなくても毎日筋トレをしても良いのでは?と思う方もいるのではないでしょうか?

モチベーションは素晴らしいのですが、トレーニングは量とともに質も大切なため、初心者には毎日の筋トレはおすすめしません。

【初心者には不向き】毎日筋トレする分割法は上級者向け!

体の回復サイクルでお伝えした通り、毎日では筋繊維の回復が追いつかないうえトレーニングの質が落ちやすく、最悪の場合ケガにつながるため危険です。

毎日筋トレを行なっている方の多くは「分割法」を実践しており、鍛えるパーツを日によって分けることで、筋肉をしっかり回復させつつ、毎日鍛えられる特徴をもちます。

分割法は効率的な筋肥大を目的にし、トレーニングフォームがしっかり身についた筋トレ上級者向けの方法と言えるため、初心者には不向きです。

初心者が受けるパーソナルトレーニングでは、しっかり運動間隔を開けて体を回復させながら、全身法で体を満遍なく鍛えて負荷の強い筋トレに耐えられる体づくりをめざす事が多いでしょう。

【個人差あり】トレーニング効果の実感は1ヶ月から3ヶ月が目安

自己流でダイエット(トレーニングと食事の変更)をすると、開始早々すぐに体重が落ちたものの、その後は全く減らず挫折してしまう方もいらっしゃいます。

筋肉はそう簡単にボリュームが増えたり減ったりしませんので、体の水分が減った分の体重減少の可能性が高いのですが、努力が実感につながらないと不安を感じるのは当然でしょう。

パーソナルトレーニングは、体の変化をトレーナーがチェックして適宜指導をしてくので不安を解消しモチベーションを上げながら、効果が出るように努めています。

効果の実感には個人差がありますが、早くて1ヶ月、遅くても3ヶ月目には多くの方が体の変化を感じられるでしょう。

トレーニングを習慣化するのに必要な期間は2ヶ月

運動習慣をお尋ねすると「習慣がある」といっても、1回15分の筋トレを毎日や、3日に1回ジムで運動、気が向いた時に散歩やジョギングといった有酸素運動など、内容は様々です。

全く運動をされていない方を除いて、何かしら意図的に体を動かしていて一定期間継続されていることがあれば「運動習慣がある」と思うのではないでしょうか?

厚生労働省の資料(※3)では、運動習慣とは「週に2日以上、1回30分以上、1年以上継続して行っている場合」としています。

ペースや時間は該当する方が多いと思いますが、やはり1年以上の継続がネックになる方もいるでしょう。

習慣化したいことの難易度(※4)によって開きがありますが、人が何かを習慣化するまでにかかる日数についての調査結果では習慣化にかかる平均日数は66日(約2ヶ月)です。

パーソナルトレーニングで運動習慣を定着させる期間も、こういった結果を目安に2ヶ月が最低限必要な時間と考えられています。

※3:厚生労働省「身体活動・運動(ウ.運動習慣者の増加)」より抜粋

※4:習慣化の難易度について:例:体の動作である1日15分の運動(身体習慣)と、ネガティブからポジティブ思考への考え方の変化(思考習慣)では、思考を変化させる方が難易度が高い

1ヶ月の超短期でトレーニングを習慣化でき効果が出るのか?

1ヶ月でも効果が出るようプログラムを作り、指導するのがパーソナルトレーナーの役割です。

繰り返しになりますが、1ヶ月に10kgなどの急激な減量は(できたという声もネットにはありますが)推奨しないものの、体型の引き締めや数キロの減量効果は見込めます。

また習慣化についても2ヶ月を目安にしているため、定着するのにはやや物足りない時間と言えるでしょう。

まだ習慣化してない段階で運動をお休みしてしまうと、徐々に運動をしなくなってしまうことが予想されますので、パーソナルトレーニング終了後も引き続き同じペースで運動を続けて、しっかり習慣化していくことが大切です。

パーソナルトレーニング終了後も定期的な運動は必要!

パーソナルトレーニングの基本は、短期間の集中トレーニングで目標を達成することと言えます。

ですが、パーソナルトレーニングの期間終了とともに運動もすっぱりやめてしまうと、リバウンドや運動能力の低下など、せっかく身につけたものが無駄になってしまいます。

目標達成の後も、現在の体の状態をキープするためにご自身で継続してトレーニングを行うことが望ましいです。

コース利用でなくても定期的にパーソナルトレーニングを受けたり、ご自身でジムに通いトレーニングを続けるなど、運動習慣を絶やさないようにしましょう。

通い放題で気軽に通えるパーソナルジムで運動を継続しませんか?

この記事ではパーソナルトレーニングのトレーニング頻度と期間は、なぜ週2ペース2ヶ月が多いのか?について詳しく解説してきました。

体の回復するサイクルと運動を習慣化するのに効率的なことから、一般的な目安になっています。

週2や週3回の頻度でパーソナルトレーニングを行うことで、体の変化を実感しやすく運動習慣も身につくでしょう。

パーソナルジムには一定期間通うコースのほか、期限を区切ったチケット制などがありますが、当ELEMENTジムはパーソナルで通いたい放題の月額制プランをご用意しています。(月8回プランもあり)

マンツーマン指導ですが月額制で期限はなく、複数店舗利用ができ、手ぶらOKの通いやすさがポイントです。

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