近年、パーソナルジムの数が増えてきたと同時に、人気の高まっている職業のパーソナルトレーナー。
働いていくうえで、トレーニングの知識はもちろん、解剖学や生理学、栄養学など幅広い知識を持っていることが大切です。
そんな専門知識を証明する方法の一つが資格を取得すること。
そこで今回の記事では、これからパーソナルトレーナーを目指す方に向けて、以下の内容を解説していきます。
今回の記事で分かること
- パーソナルトレーナーの仕事内容
- どうすればパーソナルトレーナーになれるのか
- おすすめな取得すべき資格5選
どの資格を取得したら良いのか迷っている方は参考にしてください。
パーソナルトレーナーとはどんな仕事なのか?
パーソナルトレーナーの仕事内容を一言で表すと「パーソナルジムにおいて、お客様のダイエットやボディメイクをサポートすること」です。
ジムによって完全個室で1対1のトレーニングを行うこともあれば、同じエリアで複数の組が同時にトレーニングを行うこともあります。
どちらにも共通して言えるのは、お客様と1対1でトレーニングを行うことです。
そのため専門知識はもちろん、コミュニケーションやコーチング、接客に関するスキルも求められます。
そして、基本的にお客様が頼れるのはトレーナーのみであるため、信頼してもらえるかどうかが働くうえで大切です。
その信頼を得るための一つの手段が資格取得だと言えます。
どうすればパーソナルトレーナーになれるのか
パーソナルトレーナーとして働くためには、パーソナルジムやスポーツジム、フィットネスクラブなどに就職する必要があります。
そして、就職するためには大学や専門学校で専門知識を学び、実習を通してトレーニングに関するスキルを身に付けることが大切です。
ジムでトレーナーとして実績や経験を積んだ後は、自分で独立開業をしてジムのオーナーになったり、個人でクライアントを見つけて個別にトレーニング指導を行うこともあります。
ほとんどのケースにおいて、パーソナルトレーナーの第一歩となるのはジムへの就職です。
パーソナルトレーナーとして働くためには資格は必須?
実は、パーソナルトレーナーを名乗るうえで、資格は必須ではありません。
トレーニング指導のスキルや専門知識を持っていれば、誰でもトレーニング指導を行うことは出来ます。
しかし、トレーニングを受ける側からみれば、資格を持っていないパーソナルトレーナーはどこか信用しにくいはずです。
また、ジムへ就職数る際にも、資格を持っていた方が圧倒的に有利なことが多いと言えます。
なぜなら、在籍トレーナーの所有資格をHPに載せることで、よりお客様から信頼を得て、安心して通ってもらえるようになるからです。
こういった点から、パーソナルトレーナーとして活動を志しているのであれば、資格は持っておくべきだと言えます。
パーソナルトレーナーになりたい人が取得するべき資格5選
ここからは、パーソナルトレーナーとして働くうえで、取得におすすめな資格5選をご紹介します。
パーソナルトレーナーのおすすめ資格5選
- NESTA-PFT
- JATI-ATI
- NSCA-CPT
- NATA-ATC
- 日本での国家資格(理学療法士や管理栄養士etc)
それぞれ詳しく解説していきます。
NESTA-PFT|プロフェッショナルなパーソナルフィットネストレーナーを育成
NESTA-PFTとは、どんな資格なのか?
NESTA-PFTは、専門知識や実践的なスキルだけでなく、ビジネススキルやコミュニケーション対応力までカバーしている資格です。
NESTAの本拠地がアメリカにあることから、国際的な認知度も高く、高い信頼を得られる資格の一つだと言えます。
受験方法は以下の3種類が用意されているため、これから資格の勉強を始めるといった方でも安心して取得が可能です。
- ダイレクトコース(PFT認定試験を直接受験)
- ゼミコース(養成講座を受験した後に認定試験を受験)
- WEBコース(通信教育方式でテキスト内容を学んだ後に認定試験を受験)
NESTA-PFTの受験資格や受験料、有効期限
資格名 | NESTA PFT(NESTA公認パーソナルフィットネストレーナー) |
受験資格 | 1.NESTA JAPANにてテキストを購入済み 2.CPR/AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる 3.日本国籍または日本で就労可能な在留資格を取得 4.満18歳以上で高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験合格者 5.実務実績や専門学校、大学を卒業など |
受験料 | ダイレクトコース:43,900~72,500円 ゼミコース:154,900~168,500円 WEBコース:93,900~107,500円 |
支払い方法 | ダイレクトコース:クレジットカード・銀行振込 ゼミコース/WEBコース:銀行振込 |
資格有効期限 | 4年間 |
JATI-ATI|国内のトレーニング指導者に役立つスタンダードな資格
JATI-ATIとは、どんな資格なのか?
日本トレーニング指導者協会が管理・運営している資格のJATI-ATI。
JATIの認定対象の中に「一般人を対象としたトレーニング指導の専門家」と記載があるため、パーソナルトレーナーとして持っておいて損はない資格の一つです。
JATI-ATIは、現場重視の資格であり、実践的な内容となっているため、知識を身に付けているだけでは取得は出来ません。
そのため、この資格を持っておくことで、トレーニング指導に長けているトレーナーだとアピールすることが出来ます。
JATI-ATIの受験資格や受験料、有効期限
資格名 | JATI-ATI( JATI認定トレーニング指導者) |
受験資格 | 1.JATIに入会 2.養成講習会に参加 |
受験料 | 30,000円 |
支払い方法 | 受験申請後に案内 |
有効期限 | 5年間 |
NSCA-CPT|幅広い層に対してトレーニング指導を行うための資格
NSCA-CPTとは、どんな資格なのか?
健康と体力のあらゆるニーズに対応できるパーソナルトレーナーの資格であるNSCA-CPT。
指導対象はアスリートだけでなく、年齢や性別、競技経歴など問わず幅広い層となっています。
NSCA-CPTは、全米体育協会の承認も受けており、国際的にも信頼性が高い資格です。
NSCAでは、他にも「CSCS」という傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的としたトレーナーの資格もあります。
NESTA-PFTの受験資格や受験料、有効期限
資格名 | NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー) |
受験資格 | 1.NSCAジャパン会員 2.満18歳以上 3.高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者 |
受験料 | 46,000円 |
支払い方法 | クレジットカード・コンビニ・ペイジー |
有効期限 | 3年間 |
NATA-ATC|世界で最も難しいパーソナルトレーナーの資格の一つ
NATA-ATCとは、どんな資格なのか?
NATA-ATCは、NATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)が認定しており、パーソナルトレーナーの中では、世界最難関と言われている資格の一つです。
資格を取得するためには、アメリカの大学や大学院で認定プログラムを修了し、認定試験に合格する必要があります。
そのため、取得までのハードルは非常に高くなっていますが、それだけ信頼性も高いです。
もし、将来はグローバルに活躍したいと考えているのであれば、資格の取得を検討するのもアリだと言えます。
NATA-ATCの受験資格や受験料、有効期限
資格名 | NATA-ATC(NATA認定アスレティックトレーナー) |
受験資格 | 1.CAATEが認定する4年制大学/大学院のアスレティックトレーナープログラムを修了 2.決められたインターンシップ分の時間を修了 |
受験料 | 大学の授業料や留学費用、試験受験費用など |
有効期限 | 2年間 |
理学療法士や管理栄養士などの国家資格も有効
ここまで紹介した資格は全て民間の資格です。
もし日本でパーソナルトレーナーとして働いていくのであれば、以下のような国家資格を取得することも有効だと言えます。
- 理学療法士
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- 管理栄養士
国家資格を取得するためには、大学や専門学校で学ぶことが必要となりますが、その分、信頼度も高いです。
大学で国家資格の勉強と並行しながら、他の資格の勉強を進めることも役立ちます。
一つだけでなく複数の資格を取得して、より幅広い分野の知識やスキルを身に付けるとパーソナルトレーナーとして希少性が出せるのではないでしょうか。
希望する就職先に合った資格を取るべき
ここまでパーソナルトレーナーとして働くためにおすすめな資格をご紹介してきました。
とはいえ、どの資格を取得すべきか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そんな時は、希望する就職先に合った資格の取得を検討しましょう。
近年、一言で「ジム」と言っても、AIを生かしたジムや美容に特化したジムなどコンセプトは様々です。
そのコンセプトに合った資格を持っておけば、就職を有利に進めることにも繋がるでしょう。
自分が将来、どういったジムで働きたいのか、どういったトレーナーとして活躍したいのかを考えながら取得する資格を検討するのがおすすめです。
パーソナルトレーナーとして働きたいのであれば、資格の取得は必須
今回の記事では、パーソナルトレーナーのなり方や仕事内容、おすすめの取得すべき資格について解説してきました。
パーソナルトレーナーは人気の高い職業の一つです。
トレーナーとして働くためには、資格が必須というワケではありません。
しかし、お客様から信頼されるためにも、他の人と差別化を図るためにも、資格の取得は必ずしましょう。
今回の内容が、これからパーソナルトレーナーを目指す方の参考になれば幸いです。