生理中のダイエットは無理に続けない!乗り切るための過ごし方とは?

ダイエットを頑張っていても、毎月訪れる生理期間はどう過ごしたらいいのか?

生理中のダイエットは無駄なのか?

この期間にダイエットを継続するべきかしないべきか、悩む方も多いと思います。

まず結論をお伝えします。

生理中は体重が落ちにくく、精神的・身体的にもさまざまな症状がでて疲労が溜まりやすいため、ダイエットを意識せずに過ごしてください。

生理中のおすすめの過ごし方は以下の通りです。

  • 鉄分・マグネシウム・体を温める食材を意識したバランスの良い食事をとる
  • 軽めの運動を行う(ヨガやウォーキング、ストレッチなど)
  • リラックスする

ダイエット中の方には辛い時期かもしれませんが、生理中の過度な食事制限やしっかりしたトレーニングはさらに体調を悪化させる可能性があります。

体重が落ちないどころか、逆に一時的に増えることもありますが、生理後に元に戻ることも多いので、この期間は「体重が維持できてればOK!」と気楽に構えていましょう。

ここからは、生理中はなぜ体重が落ちにくいのか?周期による体の変化や無理ができない理由、この期間の過ごし方などをお伝えしていきます。

ダイエットと生理周期の関係性

生理は剥がれた子宮内膜が血液とともに体の外に出る現象です。

  • 次回に向けて卵巣から卵子を出す準備をする
  • 子宮が受精卵を受け入れる準備をする(子宮内膜を厚くする)
  • 不要になり剥がれた子宮内膜を血液と一緒に体の外にだす(生理中)
  • 体の状態が落ち着く

この一連の流れを1ヶ月の間に4つ時期を経て繰り返していることを生理周期と呼びます。

主にこのサイクルに影響するのが、エストロゲンプロゲステロンという2つのホルモンです。

エストロゲン・子宮内膜を厚くする・排卵をサポート
・肌の弾力性を保って、髪の健康を維持する・脂肪量の適正に保つ
プロゲステロン・黄体期に体温を上昇させる=基礎体温が変化する
・子宮内膜を維持して妊娠を支援する・食欲を増進させる

2つのホルモンが時期によって両方減る、両方増える、片方だけ増えるなど、バランスが異なることで、体の基礎代謝や水分量(=むくみ)も変化していきます。

ダイエットをしていても、時期により痩せにくい、痩せやすい違いがあるのです。

ダイエット中の生理における4つの周期と体の変化

生理周期は4つあり、その中でも痩せやすいのは「卵胞期」だけとされています。

ダイエットにお悩みの方はそれぞれの時期に起こる体の変化と、痩せやすさの違いや理由を確認してみてください。

月経期(痩せない)

生理本番、生理中の期間がこの月経期であり初日から5日間ぐらいになります。

2つのホルモン量が同時に下がるため、体温とエネルギーが低下するとともに、経血による貧血(鉄分不足)になったり、疲労感が増すのが特徴です。

また、水分を溜め込むため、むくみやすく体重も一時的に増える可能性があります。

卵胞期(痩せやすい)

6〜14日目ぐらいの生理の終わりかけ、終わった後の時期です。

基礎代謝は低めに落ちつく傾向ですが、エストロゲンが増加してエネルギーと気分が改善していきます。

代謝も活発になるので、唯一ダイエットが行いやすい時期と言えるでしょう。

食事管理のほか、しっかりした運動(高負荷)も取り入れたアクティブなダイエットも可能です。

排卵期(痩せにくい)

前回の生理が終わって15日以降に訪れる時期であり、2つのホルモンが共に増加して、代謝も安定しますが体重も安定します。

痩せやすい時期ではないものの、不調がなければ無理のない範囲でダイエットを継続していきましょう。

黄体期(痩せにくく変化が大きい)

次回の生理直前、18〜28日目ぐらいの時期が黄体期であり、無理は控えてほしい期間です。

プロゲステロンが増えて、体温が上がる(=代謝も少し上がる)、食欲の増加、水分を溜め込みやすくなるなど、さまざまな症状が起こります。

痩せにくいうえ、※PMS(月経前症候群)もこの時期に重なるので、身体的、精神的変化が大きい時期だと認識しておいてください。

※PMS(月経前症候群)=生理が始まる直前(黄体期に重なる)に現れる精神的および身体的な不調のこと。イライラ感・不安や緊張感・攻撃性や眠気、気分の落ち込み、めまい、のぼせなど様々な症状が現れる。

生理中は体重が落ちないどころか太るって本当?

生理で起こる症状や重さは千差万別なので、一部には「生理中は基礎代謝が上がるのでダイエットしやすい」という意見もあります。

ですが、一般的な症状や周期ごとの体の変化にあてはめると「生理中(月経期)は体重を落とすができない状態」に該当する方が多いでしょう。

疲労感が増したり、栄養不足(鉄分)による体調不良になりやすいことに加え、体が水分を溜め込みやすくなっています。

そのため、特に食事を多く摂っていなくても、2〜3キロくらい体重が増えることがあり、このせいで「生理中は太る」と言われているかもしれません。

ですが、あまり気にする必要はありません。

一時的なむくみによる増加であれば、生理後に自然と元の体重にもどることがほとんどです。

【3つの注意点】ダイエット期間の生理中の過ごし方は?

生理中のダイエットは継続でもお休みでもOK

生理中に痩せにくいことはわかったもののダイエットの継続を望んでいる方は、無理のない範囲で継続してもよし、思い切ってお休みするのもよいでしょう。

「体重がキープできていれば大成功!」
「体重が多少増えても時期的に仕方ないと割り切る」

生理中は、これぐらい気楽に構えているとストレスがなく過ごせると思います。

生理中にダイエットを続ける方は、以下の注意点を確認してください。

注意点1:運動は軽くおこなう

ダイエットの運動といえばポピュラーなのは筋トレですが、生理中のダイエットでは、カロリーの消費や代謝の維持を目的にしない軽い運動がよいでしょう。

ヨガ・ストレッチ・ウォーキングなどの負担の少ない運動がおすすめです。

これらの運動は血流が良くなるので、栄養が行き渡りやすくなると共に、痛みの緩和も期待できます。

以下の記事ではダイエットとウォーキングに関して解説していますので、参考にどうぞ!

関連記事:ウォーキングに痩せる効果はある?結果に導くダイエットのコツを解説!

注意点2:食事制限は緩やかに

経血が排出されるため、体は栄養不足(主に鉄分)になりがちです。

この状態で過度な食事制限は体調をより悪化させる可能性があるので、生理中にダイエットをするなら食事制限は緩やかに行う程度にした方が安全です。

オーバーカロリーにならなければ、痩せなくても太ることはないので

  • ゆっくり食べる(満腹感を得て食べ過ぎを防止する)
  • バランスの良い食事を食べる
  • 間食を控える

以上の点に注意してみてください。

また、栄養不足になりがちな生理中はダイエットに関係なく、体を温めたり不足しがちな栄養素をとれるような食事を、少し意識することをおすすめします。

生理中にとってほしい食品(栄養)・マグネシウムを含む食品
・大豆製品
鉄分を多く含む食品(ほうれん草、赤身肉)
体を温める食材(生姜・ニンニク・ねぎ・カボチャ・ごぼう・りんご・黒糖・シナモン・海藻類)
・青魚
生理中に控えてほしい食品・体を冷やす食材
・カフェインを含む飲み物
・ファーストフードやスナック菓子

注意点3:リラックスする

生理痛や胸痛・腰痛など身体的的な負担に加え、イライラ感や不快感など精神的な負担もかかりやすくストレスが溜まりやすい状態です。

ダイエットを頑張りすぎてさらにストレスを溜めるのは、心身共に悪影響なのでしっかり休息をとってください。

体重が減らなくても、多少増えても気にせずにリラックスして過ごしましょう。

生理中のダイエットに無理は禁物。個別に合わせるならプロに相談を!

この記事では、生理中のダイエットはするべきか?意味があるのかないのか、続ける場合の乗り越え方などを、生理周期の体の変化を含めてご紹介しました。

生理中はもともと、痩せない上にむくみにより太る可能性がある時期です。

痩せないからと、過度な運動や食事制限をこの時期に継続するのは、体調や生理の症状を悪化させかねないのでおすすめできません。

生理中にダイエットを継続する方は、軽めの運動・バランスの取れた食事(食べ過ぎに気をつける)・リラックスして過ごすことを意識すると良いでしょう。

生理の重さやPMSのあるなし、症状のでかたは千差万別です。

生理のみならず、個別の状態合わせたダイエットをするなら、一度ダイエットやトレーニングのプロへ相談することも検討してみてください。

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