【特別対談】ELEMENTトレーナー繁田龍之介×パーソナルジムELEMENT代表 鈴木太郎ーーアスリート×トレーナーのデュアルキャリアで目指す道

通い放題のパーソナルジム 「ELEMENT(エレメント)」でトレーナーとして活動する繁田龍之介氏が、2022年10月イタリアで開催されたライフセービング世界選手権大会に出場し、個人種目で4位となった。

今アスリートの中でも、アスリートが競技や練習を続けながらも社会人としてキャリアを積んでいく「デュアルキャリア」が広がっている。今回、世界大会入賞を記念し、繫田龍之介氏とELEMENTを運営する株式会社MIGRIDS代表である鈴木太郎との特別対談を実施。デュアルキャリアの在り方やアスリートとして活動しながらもELEMENTのトレーナーとしても活躍していける理由について語ってもらった。

水泳歴20年、ライフセービング歴2年、繁田氏のこれまでを振り返る

繁田龍之介:神奈川県川崎市生まれ。新卒で人材営業会社に入社後、ライフセービンバーの道を目指してトレーナーに転身。2022年よりELEMENTにてトレーナーとして活動する傍ら、プロライフセーバーとしても活動。2022年10月イタリアで開催されたライフセービング世界選手権大会に出場し、個人種目で4位に入賞。

ーー繁田さんがELEMENTのトレーナーとして活動するまでの経歴を教えてください。

繁田龍之介(以下、繁田):私は幼少期からの約20年水泳に打ち込んできました。一度大学を卒業し、社会人になるタイミングで水泳を離れましたが、大学時代の先輩から「ライフセービングをやらないか」という声をいただき、この道へ進んだのが約2年前のことです。実は社会人になった後もいくつか「実業団に所属して水泳を続けないか」と話はいただいていましたが、仕事と練習の両立が難しく断念していました。

その後、競技を続けながら、非正規雇用のトレーナーとしても活動をしていましたが、ELEMENTとの出会いをきっかけに2022年7月からELEMENTに正社員としてジョインしました。

鈴木太郎(以下、鈴木):数多くあるジムの中でどんな理由でELEMENTを選んだのでしょうか?

繁田:主軸は競技なので、競技に専念しながら仕事ができる場所を探していました。そんな時にInstagramでELEMENTが新店舗を展開する話を見つけたとき、ELEMENTの「運動の習慣化を通じて健康寿命を延ばしていきたい」というビジョンに惹かれたことを覚えています。私自身も「運動の習慣化」の必要性を強く感じていましたのでが、ELEMENTでトレーナーとして貢献することで、価値を生み出せるだろうと考えました。

また、パーソナルジムの競合はたくさんありますが、短期的・高単価なボディメイクが多くを締めるため、運動を継続しにくいことを課題に感じていました。ですのでELEMENTがこの価格帯で、運動の習慣化をというビジョンを掲げ、お客様の運動の習慣化を本気で向き合っているという点が他社にはない強味だと感じたことを覚えています。

鈴木:私がELEMENT というブランドを作った経緯は、自分自身がトレーニングを10年以上続けてきた点で感じたことが理由になっています。一度運動を辞めてしまうとそれまでに身についた筋肉が落ちてしまったり、体脂肪が増えてしまったりなど、体はどんどんと変化します。やはり自分の体を良い状態で維持するには運動の継続が必要不可欠なんです。一般の方は2~3ヶ月程度の短期間のパーソナルトレーニングで十分と考えている方も多いですが、実際にはそれでは足りません。そのため一般の方でもそのことを理解し、運動が継続できる場を自分たちで作っていきたいと考えていました。現在では、繁田さんをはじめ、このビジョンに共感したトレーナーが多く集まってきてくれています。

ーー現在のELEMENTでの仕事について教えてください。

繁田:今年7月に正社員として入社し、週5勤務しています。業務の内訳は8割がお客様へのセッション、2割が店舗の管理業務となっています。メインとなるのはセッションですが、ELEMENTでは店舗を自分たちで運営していくという意識が強くあり、店舗全体がどのうように回っているのかを学べるため大変勉強になっています。今後は、社内の教育・研修にも力を入れていきたいと考えており、トレーニングの研修担当として、現場でも活かされる勉強会などを開催したいと思っています。

鈴木:ELEMENTでの活動を通じて、学びや成功体験はありましたか?

繁田:お客さんができなかった動きができるようになる、身体の痛みが改善される、日常の生活が楽になるという変化が伝えてもらえたときが嬉しい瞬間です。ただ、身体の変化はもちろん大事ですが、身体の変化がなくても今できることを継続する、それを自分とやってくれるお客様がいることが励みになりますね。

ELEMENTが大切にしている「運動の習慣化」をお客様と共に実現するためには、お客様と会話をして、共に未来を描いていくことが大切だと考えています。運動は一生涯続けていくべきものですので、目先だけを追わずに、その必要性を理解いただくことがとても大切です。運動初心者の方が多く通われているELEMENTだからこそ、運動の重要性を伝えるチャンスだと思っています。

鈴木:アスリートしても活躍されていますが、デュアルキャリアでELEMENTのトレーナーとしての活動できる理由はありますか?

繁田:ELEMENT全体のサポートを強く実感しています。先日世界大会に出場した際に2週間の長期休暇を取得しましたが、まず従来のトレーナー業界では長期休みが取れるということは非常に難しいのではないでしょうか。普段のシフトにおいても、練習のために午前休暇をいただいたりなど、自分の穴を埋めるために周りの方にカバーしていただけています。

先日の世界大会の際にも、メンバーから応援のメッセージをいただいたり、結果報告の際にも一緒に喜んでもらえたりと応援が形になって見えるのでとても励みになっています。

鈴木:繁田さんが世界に向かって頑張っている中で、ELEMENTに反対する人は誰もいません。皆で喜んでサポートできるようなメンバーです。お客様の運動習慣化を支援したいという文化にも似ており、そういう人たちが集まっている組織なのではないでしょうか。

繁田:僕もそう感じています、本当にありがたいですね。私自身を体現する中ためには、仕事とライフセービングの両方が必要と考えています。ELEMENT 全体ががサポートしてくださり、よりよい環境を提供していただけているので、今後は競技だけでなく、仕事においてもパフォーマンスを発揮していきたいです。

ーーELEMENTを通じてどんな世界を実現していきたいですか?

繁田:生涯かけてその方の運動習慣を任せてもらう、また困ったときに戻ってきてくれる場所になりたいと思っています。そのためには、トレーナー自身も常にアップデートが求められていますので、お客様の歩みを止めないためにも、我々も最善策が提供できるように成長を続けたいです。

鈴木:ELEMENTでトレーナーとして働くには、どのような人が向いていると思いますか?

繁田:「お客さま運動の習慣化を実現する」というビジョンに共感できる、という点が最重要だと思います。もちろん自力で頑張ることは前提ですが、パワーがある組織ですのでそこがブレなければ挑戦できる環境があるのではないでしょうか。フィットネスに携わっている方はもちろん、全く別の業界で働いていた方も少しでも興味があったら、ELEMENTに一度触れてみていただきたいですし、お話がしたいです。私の経験が少しでもお役に立てば嬉しいです!

(取材・文・撮影=澤田知美)

この記事を書いた人

ELEMENT

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